コルベットC3のパワーウィンドウのスイッチを改良する件②

マイコン(PIC)でON-OFFします
パワーウィンドウのスイッチをON-OFFする件ですが、PICマイコンで制御することにします。
なぜかというと、『AUTOモード』を搭載したいからですね。
ピっ!と押したら、全開または全閉するやつです。
もちろん、秒数を測って、『なんとなくONやOFF時間を設定する』ようにすれば、別にマイコンじゃなくてもいけますし、、マイコンのような誤動作もありませんし。。。意外と実用性はあるのかも、、、ですが、、、
上がりきったあと、下がりきったあと、、0コンマ何秒か20Aとか無意味に流れるのが、、なんかイヤじゃないですか。
あと、、、できたら、、挟み込み防止機能とかつけるとすると、もうマイコン制御しかないと思うわけで。
参考までに、、ON-OFF時間の設定とはどんな回路かというと、こんなです。
電解コンデンサCと抵抗の組み合わせで、MOS-FETのスイッチング時間を制御します。
またRを可変抵抗にすれば、そこそこ設定もできます。
【クルマのなかの装置】という、、いくつかの特殊性
通常の、、部屋の中で使う装置は、AC電源から電源をとりますし、、
安定化もさせるので、そういう不安はないのですが、、
クルマの中だと、、バッテリーとレギュレータ頼み、なおかつ、どっかで大電流が流れると、
一時的な電圧の降下がハンパ無い!という特殊事情がありまして。
前もいろいろやってみたら、
【電圧の降下が起因して、マイコンの供給電圧が下がり、マイコンにリセットがかかったりした】
ということもありまして、、そこらへんを踏まえて回路を考えます。
今回は、
① マイコンとクルマのアースを分離
② マイコン側の電源は、とにかく電流を最小限に
③ 一時的な電圧の降下にも耐えられるように
あたりが主題となりました。
よって、、
・DC-DCコンバータの絶縁型を使う
・マイコン側はソリッドステートにする。要するに、リレーの駆動さえもしない
・0.1秒くらい電源の供給が止まっても動くようにする
あたりに、ちょっと工夫を。
リレーの駆動をしないでどうするかというと、10mA以下の電流でコントロールできる、フォトカプラを使ってみます。(TLP222A-2)
で、とりあえず引いてみた回路がこれ。
前回の回路と違い、、
●マイコン制御なので、同時にUP-DNの両方のスイッチが押されることは無い(押されてもマイコンでブロックする)ので、MOSFETは1つの操作のために1つ。
●MOSFETはマイコンから制御するので、アースが同じ。リレーの消費電力を嫌って、リレーのアースはクルマ側にしたいので、リレーの制御のために、フォトカプラでON-OFFさせる。
●DC-DCの出力側に無責任に1000uFの電解コンデンサとかいれてるけど、、これは、いろいろ実験して容量決めます。
基板を設計ですーーー
いつものように、KiCadで設計ですー。
なお、、リレーも含めると、基盤が大きくなって配置がめんどいことがあるので、
リレー部分を別にしました。
プリント基板発注のために同一基板上に乗っていますが、あとから切ります。
なお、切り取り用の長孔とかがあると、基板2つとみなされて高くなるので、
『折れば簡単に』というようにはしてません。
待つこと10日、基板が来ました
いつものように、Seeedに依頼して、10日くらいできました。
切断します。
もはやこの用途だけのための、、、ミニ・サーキュラソーテーブル。。。
実は、、リレーの端子の間隔を1mm間違えるという大失態!!
とりあえず、、フライス盤で広げます。(>_<)
そして、、とりつけ
特に問題なく、ハンダ付け。
動作確認用のプログラム作成。
MPLAB X IDEってやつで行います。
そして、、一発動作。
あとは、プログラムの作りこみですね。
やっと、、本職到来です(o^^o)